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シグルイがアニメ化するそうです。
wowwowにてアニメ化するそうです。
マッドハウスがアニメ化するそうです。
楽しみ・・・なのかしらん?
仕置きフェスティバルとかうどん玉とかがどこまで表現されるのかは気になるところです。
きっとDVDでしか本当のシグルイは目撃できないんだろーな。
ともあれ、最新刊を読んだんですが・・・やっぱすごいマンガです。ちょっと感動した。
その残酷っぷりとか、基本的に全員keyが違っているキャラクターの描写とかの、ネタとして「も」消費できるほどの凄まじさばかりが言及されがちなこのマンガですが、なんというか「剣術マンガ」として前人未踏ですよ。今回。
「リアル」というとかなり大雑把ですけど、「ありえないくらいすごいけど、物理的には可能そうな技」とか「発想としては実際の格闘技や剣術の延長線上にある技」とかが素晴らしい絵で表現されていて、手に汗握る緊迫感がああります。
一貫した「理屈」がちゃんとあって、なんでもありが許されていないのでハラハラです。決着自体は既に明らかになっている、というのも却って「どうなってしまうんだ?」という気持ちを掻き立てます。
梶原一騎ばりのナレーションも説得力アップに大貢献してますね。山口貴由のことばのセンスは相変わらずです。
「土雷」の解説とか、なにげないですがスゴクいい・・・!
「“土雷”は組み伏せられた状態から 踏み込みと全身の“反り”を用いて 瞬時に拳を内臓にめり込ませる柔の技だが 源之介はこれを柄頭にて行ったのである」
通常は「拳」なのをアレンジして「柄頭」で行った、というのがもっともらしくていいですね。
必殺の秘剣「流れ星」を「茎受け」で食い止める場面も、すごい。なにしろ「流れ星」の株価はこれまでとことん吊り上げられてきてるわけで、それを説得力のある技で打ち破るんだもの。
「薄き刃は 厚き装甲と化して 死の流星を喰い止めたのだ!」
というナレーションまで含めて熱くなりますね。
虎眼先生が身罷られてからちょっと気持ちが冷めかかっていたのですが、すみませんと平に謝りたい。
しかし、ここでの戦いにもこれだけの密度だとすると、最後の決闘は一体どれだけの分量になるのだ?
原作『駿河城御前試合』から別の短編*1の人物まで登場して、ほとんど石井輝男の『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』状態になってるし。
- 作者: 山口貴由,南條範夫
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2007/03/20
- メディア: コミック
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