いわゆる『魔法先生ネギま!』というマンガの253時間目についての感想というか願望。


長いです。


一言で言えば、「美味しいと評判の寿司屋にいってみた。オススメはサバの握りとのこと。ベタにオススメを注文してみてたしかに美味しくはあるのだが、薬味がミョウガだという一点は個人的にすごく残念だった。やっぱりサバの握りの薬味はショウガでしょう。ていうか、自分、ショウガが大好きです!改めてそのことに気付いた」というお話。


もしくは「テクストの外部には愛しかありません」というお話。





まあいわゆるナツコタ回と言える回だった訳ですが。


正直、面白くないし色々と気に食わない。


いやナツコタという組み合わせは嫌いではないし、むしろ好きなのですが。


でも面白くないと思うのはどういうことかというと理由はわたしのナツコタに対する二つの信念と関わっている。


一つ目は、夏美とコタローの関係は付かず離れずの甘酸っぱくて歯痒いが一番美味いんだろ!、ということ。


二つ目は、夏美とコタローの関係が上手く行くにせよ行かないにせよ、そこにはちづ姉が関わっていて欲しい、ということ。


一点目については、今回実際に夏美はコタローとキスするにいたらなかったので、まあいいとしましょう。




しかし、二点目が満たされなかった。


この二点目については、さらにまた二点言いたいことがあるので展開しましょう。


(1)
最後のページで寸前のところまでいったのに、邪魔が入って未遂に終わった。


これまでのナツコタの場合であれば、ここで邪魔に入るのはほぼ100%ちづ姉であったはずなののだが、今回はそうではなかった。


ちづ姉の邪魔が入らなかったのは、「まあちづ姉魔法世界に来ていないから無理だよね...」ということではあるのですが。


でも、夏美の脳裏に「寝ている子にイタズラしちゃだめよ♡」といいながらにっこり微笑むちづ姉の顔が思い浮かんで踏みとどまる、というオチの付け方でもいいはず。


むしろ、そういうオチの付け方をして欲しかった。


ナツコタ間にちづ姉の居場所が無くなってしまったのか?


(2)
パルの至上命題として「全員パクティオーすべし」というお達しが下っていたようであり、そうした指令に基づいて今回のナツコタ話に結びついたわけですが。


上述したように「ナツコタ関係が上手く行く場合にも、いかない場合にも、ちづ姉が関わっていてほしい」と思っているわたしとしては、夏美にコタローとキスするという方向に向かって動こうとする動機づけは、ちづ姉に担って欲しい役割であった。


やっぱり、夏美とコタローが一線を踏み越えるときには、ちづ姉の一押しでなければだめなんだ。


ちづ姉に「なんだかみんなネギ先生とキスしちゃってるみたいだから、夏美もコタローくんとしてみたら♡」と言われてドギマギしつつも、色々とあらぬ妄想を展開してしまう方が、自分の思うナツコタに近い気がするんだ。




いずれにせよ、コタローとパクティオーする動機に対しても、未遂で終わるに至った原因に関しても、ちづ姉は全く関わっていなかった。


しかも、ちづ姉の代役を果たしたのは、(ちづ姉ほどに夏美とコタローとの間柄に関わってはいなかった、言ってしまえば「部外者」である)パルだったのでした。




パルはパルでいいところもあると思うのだが、「パクティオー至上主義」というか、大学生くらいの人たちが合コンで王様ゲームして「キースしろ!キースしろ!」って空気を読まずに(ある意味で空気を読んで)後先考えずに面白いから囃し立てておけ、というノリがねー・・・。


ちづ姉による夏美いじりに比べて、あまり愛を感じ無いのですよ。


その点、ちづ姉はなんだかんだいって夏美のことを想ったいじり方をしていると思う。


パルに比べて、ちづ姉の夏美いじりは安心してみていられるのですが、パルはどうにも不安が大きくなってしまうのだなぁ。





というわけで、「ちづ×なつ」好きであり「ナツ×コタ」好きであり、つまるところ「ちづ×なつ×コタ」好きであるわたしとしては、ちづ姉抜きで色々進展してしまうのはどうなのよ?と思ったわけです。


その結果として、今回は面白くなかったし気に食わなかった。


何が言いたいかというと、最近わたしはスーパーに行ったら必ず長ネギを買うようにしているし、長ネギを買うときには必ずちづ姉元気かな?と想いを馳せているということです。




改めて自分は那波千鶴さんと村上夏美さんと村上小太郎さんとの三者関係が好きなのだなぁと思ったし、そこから本編がずれて行きそうな気がして、自分の三者関係像や信念と照らし合わせたときに首を傾げてみたくなった、ということだけのお話。






ときに、アキラの扱いが一番酷かった気がするのだが。