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先日少し触れた『極道めし』(by土山しげる)を購入しました。
- 作者: 土山しげる
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2007/02/10
- メディア: コミック
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舞台は、まもなくを正月を迎える時期の、いわゆる「くさい飯」を食べさせる刑務所の中。入所者は貧しい食生活に辟易しながら、シャバでの食生活を思い焦がれている。入所者たちの唯一の楽しみは、正月に特別に出される「お節」であった。
204号室の入所者たちは正月に向けて毎年行っているイベントがある。それは、「シャバで食べた食べ物のうちでもっとも旨かった食べ物の話を語り合い、最も旨そうに話をした人がお節の中から好きな具を一人ずつから獲得できる権利を得る。勝者は最も多くの聴衆ののどを鳴らせた話をした人とする」というものである。要するにみんなが旨そうだと納得する食べ物の話をした人がお節を沢山食べられますよ、ということですな。
まあ話される内容は、「貧しいかったけど一家三人で一杯のかけそばを食べた」とか、「雪山で遭難したときのチョコレート最高!」といった程度の話なのですが。善くも悪くもベタです。そんなベタな話をなんとなく感動的な物語に再構成する土山しげるの力量には感服します。ただし、悪く言えば「ほら、こんな話にすれば感動、共感できるでしょ?」といわれている気がします。これはかなり穿った見方かもしれないですが。
ただしタイトルの付け方は秀逸。「極道(やくざもの)」が「めし」の話で「ゴクッ」っと「食道(のど)」を鳴らすマンガだから「極(ゴクッ)(食)道めし」とは!!*1