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HOSTELを観ました。
ヨーロッパの小国を旅行するバックパッカーな男たち。旅の恥はかき捨て、どうせ田舎だし、とばかりに欲望をむき出しにして
_ ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
⊂彡
な彼らにうってつけの夢のようなホステルがあるという情報につられて訪れた街には、実はそんな間抜けな旅行者を獲物にした拷問クラブが!ギャーッ!
という内容なんですが、jose的にはゴア描写はそんなにびびる程もないかなと。
しかし「不条理に無惨な災難」に遭遇しちゃう映画としてはよく出来てる。
ストーリーも単にバカが旅行にいって酷い目に合うだけという無愛想な感じですが、だがそれがいい。
そしてドラキュラだってラヴクラフトだってそうですが、やっぱりホラーにとってはよく知らない「外国」や「外人」*1に対する偏見とか差別的な感情って深く関わってるのだなー、と思わされる映画でした。
「おっぱい!おっぱい!な夢の外国」と「得体の知れない恐怖の外国」というのは表裏一体のイメージで、よく知らない対象に向けられる期待だったり不安だったりの幻想なワケで。
わからないからコワい、というのはホラーの基本。
だから「異人」はかんたんに「怪物」として描かれてしまうのですが、この映画では意図してかどうかはともかく、この辺をはっきりと描いていると思う。
というのは「怪物」として描かれる拷問クラブの連中にとっても、主人公たちは「人間」じゃなく単なる「獲物」となっているからで、それは劇中「言葉が通じない」とことが強調される場面がときおりあるとこからもわかる。それにひとり生き残った主人公*2も、生き延びたあとに拷問クラブの一員だった男を見つけて、あっさりとしかし残酷に殺してしまうワケで、お互いを人間扱いしていない点で、どちら側の立場も別に擁護すべきトコない風に描かれているし。
だから、この映画を観て「うわー外国ってこえーなー」と思ったとしたら、それはまず偏見につまずいったってコトで、逆に「偏見に満ちとる!」と立腹するとしたら。この映画はまさにそうした「偏見」をネタにしてるわけだから野暮な突っ込みってコトになるな、と。
あと、レビューを見ると「SAW」シリーズのがコワい、という意見が結構あったけど、あれはコワがるものじゃなくてハラハラするものでしょ、ホラーじゃなくてスリラーですよ、と原理主義者っぽく主張。
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